- 作者: リチャードバンドラー,ジョングリンダー,吉本武史,越川弘吉
- 出版社/メーカー: 星和書店
- 発売日: 1988/04/08
- メディア: 単行本
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これは読むのに時間がかかった.彼らの実際のワークの様子とエクササイズ,参加者との質疑などをほぼそのまま再現しようとしているからだ.そして,エクササイズそのものが言葉では再現しにくいからだ.しかし,先駆的なものとしての価値は高い(原書は1982).最後の解題は,NLPの立場を簡潔にまとめてあり,有用.
ポイント:
- 信号はそれが含まれている状況(=文脈)において意味をもつ.→フレームは意味を作り出す文脈である.
- 「どうもしません.今していることとは無関係のことですよ」→これは何をトレーニングしているかに注意を向けさせるのに良い言い回し.
- 自殺願望に対するエリクソンの対処:「自殺するつもりなら,一度は華やかに着飾って外出した方がよい.」
- 「私は公式というものは信用しないのです.」決まり文句とをいうのは1つの選択肢.しかし調和していなければ,リフレーミングとしてうまく働かない.
- フレームが良いか悪いかはどうでもよいこと.コミュニケータとして持つべきは,人々がものごとのまわりに張り巡らしているフレームを動かす能力です.
- 「コミュニケーションの目的は相手の反応にある.」相手を責めずに,望みの反応を得られるまでコミュニケーションを続ければよいのです.
- セールスの人は売ればいいと思っているが,売らないことで儲かることもある.それが客の満足を高め,信頼を得る.
- リフレームはごまかしやトリックではない.その人全体の整合性にあっているなら,正確で確かなものの見方である.