KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

採用する理論は選択可能だけど選ぶ基準はある

僕らは、生きていくにあたって、どんな理論を採用してもいい時代に生きている。でも、その理論を選ぶ際の基準というべきものはあるよね。

ひとつは、「内的整合性」あるいは「一貫性」。その理論の中で言っていることが互いに矛盾なく存在できること。その理論体系がシンプルで美しいということかな。シンプルで美しいといういう感性的だけど、「オッカムのカミソリ」に従えば、シンプルな方がいい理論だ。シンプルな原則から、さまざまな法則が導き出された理論体系の方がいい。

もうひとつは、「現実への適用性」あるいは「妥当性」。その理論に従って生きてみて、破滅的だったり、やたら生きにくいということがあれば、その理論には無理があるということなのだろう。現実への適用がしやすいということは理論の採用基準になる。理論が現実に当てはめにくいということを、現実の方が間違っているからと説明する人もいるかもしれないけど、現実が完璧に間違っているなら、僕らはそんな世界には住めないはず。だから、現実への妥当性は、考慮すべき基準になる。

どんな理論を採用しようが、個人の自由だ。だけど判断の基準はある。