KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

パソコンを持ち込むよりノートを持って行こう

「会議中のデジタルデバイス利用は悪弊に過ぎない。会議を始める時には入り口でデバイスを預けよう」という記事(http://jp.techcrunch.com/archives/20121209digital-hat-racks/)がいうように、会議中にパソコンを広げる人が多くなってきた。iPadも、iPhoneも同様。

その行動をどうこうするよりも、それでも会議が成立してしまうことの方が問題だとは思う。つまり、そこにいることだけが必要な会議って何なんだろうな、と。そういうのは、オンライン上にアジェンダと資料を載せておいて、コメントか承認を取るだけでいいと思う。もし全員がそれくらいの情報スキルを持っているならね。大学ならできるはずなんだけど。

Sherry Turkleによると「授業中にノートパソコンを広げている生徒は、他の生徒よりも成績が劣る傾向にある」とのこと。それは、ひとつは、パソコン上の(しばしば関係ない)情報に気を取られてしまうことと、もうひとつは、パソコンでノートを取ることは、紙のノートを超えられないということにあると思う。

議事録ならパソコンで取ることも可能だけど、人の話を聞いて、それを適宜要約しながら自分のアイデアもメモして、というような複雑な作業をしようと思ったら、パソコンでは限界がある。紙のノートでなければできない。デジタル化が必要なのであれば、そのメモを見ながらあらためて作文すればいい。そうすれば、もう一度内容を確認することもできるし、新しいインスピレーションを得られる可能性もあるだろう。