KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

目的を持つと生きていくことがより一層充実します

2022年8月19日(金)  

これといった目的を持たないでも、生きていくことは可能です。でも、目的を持つと生きていくことがより一層充実します。それは、日々の雑多な生活がひとつの目的によって統合されるからです。生活に一貫性が生まれるといってもいいでしょう。  

たとえば、今の私の目的は「テニスがうまくなりたい」ということです。そうすると、雑多な生活のパーツひとつひとつがすべて「テニスがうまくなりたい」という方向で統一されます。やらなければならない義務的な仕事はなるべく早く、効率良く済ませて「テニスの時間を作る」。食事は「テニスに最適な身体を作るために」体重が増えないような内容にする。睡眠時間は「テニスのために」たっぷり取る。こんな具合です。  

どんな目的でもいいのです。自分が何を目的に生きているのかということがわかれば生活が充実します。その結果として生きるのが楽しくなります。  

その目的がわからないのです、という場合は、自分が幸せだと感じる瞬間はどんなときかというのを探ってみるといいです。私の場合は、よい天気の日に気心の知れた仲間と一緒にテニスをしているそのときです。そのとき「ああ最高だなあ」という言葉が自然に出てきます。ということは「テニスができること」、それが人生の目的ということになります。  

人生の目的を追求しているとき、人は幸せを感じます。しかし、その瞬間を作り出すためには少しの努力が必要になります。たとえば、テニスをしてそこそこ楽しいと思えるまでの技量を獲得するための努力。テニスをするための時間とお金が捻出できる状態になるための努力。一緒にテニスをしてくれる仲間を作るための努力。こうした努力は目的追求をしている限り、意味のある努力となります。そしてその結果として自分自身の生活に意味を与えてくれるのです。