KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

【AI】インストラクションは1つの「プロンプト」だった

2023年3月20日(月)

ここしばらくChatGPTやPerplexityを使ってみて思ったこと。

こうしたAIアシスタントは対話型AIと呼ばれている。しかし、それを効果的に使うためには「◯◯について教えて」という聞き方ではなく、「◯◯を作りたい。条件は以下の通り」という命令(インストラクション)を、あたかもプログラミングするように設定することが必要だということがわかってきた。

これを「プロンプト」と呼ぶ。「動作をするよう促すもの」という意味だ。質問形式は、AIが回答という動作をするための制約条件の1つに過ぎなかったわけだ。これが理解できるとAIをうまく利用することができる。

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この見方をインストラクショナルデザインに展開してみる。そうすると、インストラクションというのは1つの「プロンプト」だったということが明らかになる。相手が、人間だろうが、AIだろうが、その「行動=出力」をどう制御するかが肝だった。それが「インストラクション=プロンプト」ということだ。

レクチャーをするのは、聞き手に背景知識と文脈を設定するためだ。チャットAIの場合も文脈を設定することで、より優れた回答を引き出すことができる。まったく同じだ。

その環境下で、聞き手に何らかの行動を促すのがインストラクションということになる。この行動の多くは、ある問題について考えて、それを話す、または書くという行動でアウトプットするということになる。

ああそうか、私たち教員は学生を相手にしたプログラミングをしていたということだったんだ。