KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

【ゼミ】アドラーゼミB面初回:コーチング、「あばきの療法」

2023年10月21日(土)

アドラーゼミB面の初回を開催した。メンバーはA面が61人だったのに対して、B面は37人となり、A面の6割ほどとなった。しかし、これくらいが程よい人数なのだと思う。A面は過剰だった感がある。

教室参加は6人、Zoom参加は16人で、これもまたほどよい人数だった。これくらいの人数だとあまりプレッシャーなく議論ができる。実際やってみてとても良い雰囲気だったし、参加者もみんなよく話してくれた。

今回はコーチング心理学講座からつながって参加してくれた人が3人入ってくれて、新鮮な風を吹き込んでくれた。コーチングでは型やモデルはあるけれども、その理論的根拠や科学的根拠についてはあまり突っ込まれないとのこと。世の中の9割くらいの人々は、それが理論的であるか科学的であるかについては気にしないで生きているわけだから、それでいいのか。いや、プロであるならばそこは避けて通ることはできないでしょう。ただクライエントがうまくいって満足してくれたとしても。

亀井さんが「野田俊作の補正項」から引いてくれた「あばきの療法、おおいの療法」の話は面白かった。ロジャーズは相手を全面的に肯定する「おおいの療法」。対して、アドラーは相手を受容しない、怒りに同意しない、うなづきをしない、オーム返しをしない「あばきの療法」なのだそう。そうして、クライエントの「神経症的策動」をあばいていくということなのだろう。

「補正項」のアドラーやカウンセリングに関するところを拾って読んでいくのをアドラーゼミでやるのは面白いかもと思った。