KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

【SIG-ID】懇親会からのインスピレーション

2023年10月8日(日)

日本教育工学会のグループSIG-IDが早稲田キャンパスで入門者向けのIDのワークショップを20人規模で開いた。私はそちらには出ずに、そのあとの懇親会だけ参加した。

昨日もゼミで早稲田キャンパスに行ったので、面倒くさかったけれども、行ってよかった。鈴木克明さんグループの市川くん(岩手県立大)、甲斐さん(青山学院大)、ねもじゅん(明治学院大)に久しぶりに会えたし、美馬さん(はこだて未来大)もいたし、アドラーゼミつながりの安藤さん(eスクール)、中田さんもいた。そして、マユミ(北大)とアベちゃん(早大)も。

3時間ほど楽しく話ができた。


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その中でも印象に残っていることは、この前の中野エクステンションセンターのアドラー講座に参加した人からの言葉である。この人がSIG-IDのイベントに参加すること自体が驚きだったんだけれども、私がFacebookでこのイベントの告知をシェアしたのを見て来たんだそうだ。

その人の話は「野田俊作の正統派アドラーを引き継いでいく必要がある」というものだった。アドラーの名前を使った(高額の)講座はたくさんあるけれども、野田先生の講座の内容を正統的に引き継いでいるものはほぼない。確かに、あの講座(アドラー心理学基礎講座:理論編、実践編)は野田先生自身が「できるだけアドラーのことだけを話す」と言っていたわけで、博学多識の野田先生が語りたいことはたくさんあっただろうけど、そこを抑制していた。

野田先生が亡くなった今、その講座の名前と内容は、日本アドラー心理学会と野田俊作顕彰財団に継承されているわけだけれども、それはそれぞれの組織のものでその組織に入らなければ受けることができない。とすれば、誰もが(正統的で現代的な)アドラー心理学の講座を受けられるようにしておくのは悪くないし、その仕事をするべきかなと思うに至った。