KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

第85回日本エスペラント大会(金沢)

 10月3,4日(土、日)に金沢シティホールで開かれたエスペラント大会に行って来た。とは言っても3日は行かずに、講演を依頼された4日だけ参加した。サンフランシスコから来ているSandyとEdを家に泊めるために、この大会で落ち合うことになってもいた。

 午前中の講演は「大学教育とエスペラント」と題して、去年行ったアンケートの結果を中心に話した。そのアンケートでは、全国で15の大学でエスペラントと言語問題に関する授業が開講されているという結果が出ている。聴衆は30人弱程度で、その中には岩手県立大学宮古短大の佐藤勝一さんも含まれていた。佐藤さんは学部の卒業論文エスペラント関連のテーマで指導をされている方だ。ちなみに岩手県は、新渡戸稲造宮沢賢治などでエスペラントに縁が深い場所でもある。

 毎年日本のどこかで開催されるエスペラント大会については私はこれまであまり熱心に参加することはなかった。その理由は中高年が多く、若い自分はその雰囲気になじめなかったせいである。しかし、今回参加してみて、20年前から一緒にエスペラント運動をしてきた仲間たちの顔を見つけることができた。それはまるで同窓会のような感じであった。みんながむしゃらにやっていたあのときのまま、何の変化もせずに金沢にタイムスリップしてきたように感じられた。ということは自分もすでにそういう年代に入ってきたということである。ある人は大学の先生になり(私以外にも)、ある人はコンピュータ技師になり、ある人は仕事を引退して大学院に入り直して研究をしている。たとえは変だが、なんだか戦友同士が肩をたたきあうようなそんな気持ちにはまりこむ。

 来年1999年は長野で、2000年は熊本で、2001年は池田で大会が開かれることがすでに決まっている。