KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

これよかったです。感動しちゃいました

 昨日の日曜日。久しぶりにのんびりしていた。近くの本屋に行く。ぶらぶらと立ち読みをしながら、本や雑誌を物色して買うものを決めていた。まず「週刊文春」。それから、渡辺淳一の「反常識講座」。最後に、小林よしのりの「戦争論」を持ってレジに向かう。

 レジのお姉さんに三冊を渡す。お姉さんは小林よしのりの「戦争論」を見て、目を輝かせながらこう言った。

  • あ、これ。私も読んだんです。とーってもよかったですよぅ。私、感動しちゃいました。

 そして、にこにこーっとした。明らかに営業ではない。本心からうれしそうだった。自分が読んで感動した本を、また別の人が買っていくということがよほどうれしかったのか。

 しかし、こんなときどう答えればいいのか。

  • そうですかぁ。じゃ僕も感動させてもらいますねっ!

 とでも答えるのか。何か変だ。結局私は何も返事できないままに曖昧な笑みを浮かべただけだった。レジを終えた後、帰り道でむしょうにおかしかった。

 来週は、あのお姉さんが読んでいて、感動していそうな本をぴったり当てて、買ってみたい。そしてもう一度「私、感動しちゃいました」を聞いてみたい。そんなことが三回ほど続けば、きっとお茶くらいには誘えるかもしれない。