KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

「愛の貧乏脱出作戦」

「愛の貧乏脱出作戦」というテレビ番組が面白い。売れないパン屋とかレストランのオーナーを修行させたりして、その店をなんとか復活させようというものだ。その短期間で厳しい修行の過程が目玉である。親方に怒鳴られ、挫折しそうになりながらも、技能を身につけていく過程。それを見ながら思うのだが、なぜ親方やシェフという人たちはどうしてああも短気なのか。説明をしない。「何をやってんだ?」と怒鳴る。修行者は涙をこらえる。うまくできたら少しだけほめる。短い期間だから、説明している暇もないし、親方にしてみれば本当の弟子ではないからかもしれないが、ちょっとひどいところも目につく。私たちのイメージとして、「涙の修行」というものがあるのかもしれない。あるいはこうした番組で刷り込まれているのか。その一方で「涙なしの訓練」もあるわけで、もちろん「涙なし」ではテレビ番組が成立しないからそれは取り上げられないわけだ。そうしたテレビ番組の偏りを見破らなければならない。