KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

質問書のシンクロニシティ

今日は一日休養にして、医者にかかってきたよ。何年ぶりだろうな、お尻に注射打たれたの。

——早くよくなるといいね。

そんなわけで、寝たり、インターネットしたりして一日過ごした。

——インターネットなぞせずにちゃんと休養しなさい!

(た)さんの「しごとにっき」からたどって、質問書と回答集というのを読んでいたんだけどね。

——何、その質問書というのは?

授業の終わりに受講生に質問を書いてもらうの。出席を取らなくていいし、ちゃんと授業を聞いたかどうかがよくわかる。質問というのは相手の話をよく聞かないと作れないからね。

——なるほど。

(た)さんは尊敬すべきことに、その質問とそれに対する回答をすべてWebに載せておられる。それが読んでいてすごく面白い。それでね、びっくりしたのは、(た)さんも僕と同じく風邪気味だったらしくて、授業を早めに切り上げたんだね。そしたら質問書に「授業の始まりが遅くて終わりも早いのなら、休講にしてほしかった」と書かれた。

——なんだ、あなたが受講生に書かれたのと同じようなことだなあ。あなたの5/18の日記だね。

これはシンクロニシティだよ! ぽんぽろうさんのシンクロニシティ・ウォッチングに投稿しなくちゃ。北海道と富山という離れた場所で心理学関係の授業をしている二人がたまたま風邪気味で、授業を早く終えたら、学生からの質問の紙に「ちゃんと授業をやるか、休講にするかはっきりしろ」と要求された。しかもそれをWeb日記に書いている。これは単なる偶然以上のものを感じないかい?

——あのね。授業で「シンクロニシティと呼ばれる現象はけっして何かいわくのあるものではなくて、計算してみれば確率的には十分起こりうる場合がほとんどだ」というようなことを教えているのは誰だい?

まあ、それは…。だって本にそう書いてあるんだもん。

——情けないな。ちょっと計算してごらんよ。今、日本全国に大学で心理学を教えている教員は一万人いるとしよう(いい加減な数字だが)。今風邪が流行っているからその1割の1000人が風邪をひいている。さらに風邪をおして授業をして早めに切り上げる人はその1割として100人だ。その中で質問書なり感想文なりを学生に書かせているのはその1割として10人。何か書かせたときに授業の不満をいう学生は20人に1人はいるとすると、ほとんどのクラスで少なくとも一人はそういうことを書くことになる。よって全国で10人の教員は同じように書かれているわけだ。不思議でも何でもない。

まあ、そういう計算になるな。かなりおおざっぱだが。しかし問題はWeb日記を書いている心理学教員がどれくらいいるかということだよ。

——えっ? ふうむ、そういわれれば…。