KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

「大福帳」方式を実行中

教養科目の「こころの科学」の初日。80人ほど集まる。この科目は何人かの教員が開講している。「大福帳」を読むと、「シラバスを読むと、こちらの方が面白そうだったので来ました」という人がいた。学生さんは(意外にも)ちゃんとシラバスを読んでいる。できるだけたくさんの人に受講してもらいたい、とがんばってシラバス原稿を書いたかいがある。

「大福帳」というのは三重大学の織田先生が長年実行していらっしゃる授業についての学生と教員のコミュニケーション方法だ(9月8日の日記を参照)。A4判の厚紙に、14回分の欄が用意してある。そこに学生が、言いたいこと、聞きたいことなどを書いて提出すると、翌週には教員のコメントがついて戻ってくるというシステム。

教育心理学会のシンポジウムでご一緒したときに、お願いして、大福帳を100枚ほど送っていただいたので、さっそくそれを実行してみている。枚数が足りなくなったので、自前で厚紙に印刷している。

まだ一回やったところだけれども、これはいいかもしれない。一回分の欄が限定されているので、気軽に書ける。今までの質問書方式だと、一回につきA4の用紙一枚を使っていたので、何となく書き込み欄を持て余すような感じがあった。質問書方式では、コメントをつけて返すということはしなかった。大福帳では、短くても何か返事を書くので個人的にやりとりをしているという感じがする。いずれの方式でも、代表的な質問を選んで回答しようと思う。