KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

都会のクロック速度

 東京から富山に戻る。都会の時間と田舎の時間とは、流れる速度が違う。富山のスローダウンした時間にほっとする。パソコンで言えば、クロック速度。パソコンなら、クロック速度は速ければ速いほどいいけれども、生物はそうはいかないのではないか。

 街のクロック速度は、たとえば「電車の運行間隔」になぞらえることができるかもしれない。都会の鉄道が2-3分の間隔で運転されるのにたいして、田舎では30分や1時間の間隔であったりする。

 いや、電車の運行間隔は古い物理的条件にとらわれているような気がする。今だったら、「電子メールのチェック間隔」とするべきか。一日に何回メールをチェックするか。あるいは、メールソフトを常駐させておく人ならば、そのチェック頻度を何分間隔にしてあるか。私は15分間隔である。メールが届いていないこともけっこうある。

 自宅のiMacのメインメモリを128メガ追加して、32メガから160メガへ拡張する。これで十分なメモリ空間になった。32メガの時は、ハードディスクを仮想メモリとしていたから、ブラウザ(IE5)を動かすと、ガリガリとハードディスクが回るばかりで、表示が遅かった。メモリを追加してからは、スムーズに動くようになった。

 もっとも、OSとアプリケーションのサイズが昨今のように巨大化しなければ、こんなにメモリは必要ないのだ。そして、高機能で多機能なアプリケーション・プログラムを使って何をしているのかと言えば、こうして「日記を書いている」のである。

 たかが日記を書くのに、最速のCPUと広大なメモリを積んだパソコンを使う。たかが、たわいのないおしゃべりをするために、街の隅々まで張り巡らされた電波網を使うのだ。それが進歩というものだ。

 研究室には、新しいマイ・マシンとなるG4が納入された。G4の本体は実に美しい。青白G3がポリタンクと悪口を言われたのに対して、色調を変えるだけでこれだけ美しくなるのだなあ。しかし、その美しい本体も、普通の置き方をすれば、机の下に隠れてしまうわけだが。