KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

一年前の自分のビデオに夢中になる娘

 長女が生まれたときから、8ミリビデオで撮影している。長くてもせいぜい数分の細切れカットで撮っている。生まれたばかりの頃は毎日のように撮っていたが、2歳を過ぎる頃からは数週間に一回程度に落ち着いた。2時間テープで4本分になった。細切れカットなので、早回ししたビデオのように、2時間で数ヶ月が過ぎていく。まとめて見ると、けっこう面白い。

 この間、やっと4本目のテープが終わった。巻き戻してみると、ちょうど一年前の日付から始まっていた。2時間で1年分の成長が収められているわけだ。8ミリテープをVHSにダビングして、実家の母親に送ったりした。自分の家用にも1本ダビングしてきた。

 そのビデオを娘に見せたところ、すっかりとりこになってしまった。何かというと「あいちゃんのビデオ〜」と言って自分が写っているビデオを見たがる。テレビの「お母さんと一緒」をさしおいても、自分のビデオを見たがるので、これは本物である。しかし、自分のビデオを見て、何が面白いのだろうか……?

 発達心理学的にこういう現象について何か説明があるのだろうか。自分の写っているビデオを見たがるだけでなく、ビデオに映っている自分と同じ行動をして遊ぶ。たとえば、ビデオの自分がすべり台をやっていれば、それを見ながら、自分もまた同じすべり台でおすべりをするという具合である。なんだか面白い。