KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

おわら風の盆

 毎年9月の1〜3日は、私が住んでいる八尾町で、おわら風の盆という催しがある。風情のある盆踊りに人気があり、全国から観光客が来る。八尾町のページで、物寂しい胡弓の音が聴ける(ムービーはなぜかリンク切れになっている)。

 同じ八尾とはいえ、私の住んでいるところは町はずれの部落なので、おわらを踊っているところまでは車で行くしかない。しかし、この時期、町中は完全に自動車をシャットアウトしている。広いとは言えない道で、踊りを披露するのだから仕方ない。そうでなくても観光客で道はぎゅうぎゅうづめなのだ。とにかくものすごい人らしい。

 そんなわけで見に行くことはできないのだが、八尾町ケーブルテレビで中継をしているので、それを見て楽しんでいる。ケーブルテレビの番組というのはどこでもそうなのだろうか、まったくナレーションやテロップでの説明なしに、ただひたすら映像を流しているだけである。番組として作っているわけではないようなので、カメラワークもいい加減である。しかし、それがなんとなくいい味を出している。日頃、ナレーションに慣れきった耳には新鮮で、映像を見て自分で考えろといわれているようだ。

 踊っているのを見ていると、笠をつけて顔を隠していることがほとんどだが、その笠を腰のあたりにつけて、顔を出して踊っていることもある。比較すると、やはり笠で顔を隠している方が、断然いい。風情があるというか、踊りそのものの美しさ、端正さが際だつというか。顔を出していると、やはり顔を見てしまうのだね、見ている方としては。で、それが茶髪のあんちゃんだったりすると、ちょっとした違和感がある。特に茶髪に嫌悪を抱いているわけではないのだけれど。

 顔を隠すことには大きな意味があるのかもしれない。