KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

タコが自分の足を食べるような

毎日こうして日記を書くために、パソコンの前に座っているわけだが、これといって書くことがないときも、もちろんある。そんなときは、「一年前」リンクをたどって、昔の日記をつらつらと読んだりする。

これはタコが自分の足を食べるようなものだ。しかし、それがけっこうおいしいんだよね。「んん、いいこと書いてあるなあ」なんて。自分が書いたものなのに。ナルシスト。

しかし、ナルシストの面だけではない。時の流れを感じることもある。たとえば、去年の9/1の日記に、こんなことを書いている。

教科書研究センターの「センター通信」によれば、「新しいメディアに対応した教科書・教材に関する調査研究」が行われているようだから、将来的にはCD-ROMなど、紙以外のメディアでの教科書が作られていくのだろう。そうなれば、現状では、価格を抑えるために、ページ数の制限がされ、そのために必ずしも十分な説明が書かれていない教科書も改善される。教科書をCD-ROMにすれば、文章は実質的にいくらでもいれることができるし、写真や図版、音声・音楽やムービーもいれられる。

もちろん電子教科書が使われるためには、子ども一人に一台の使いやすいノートパソコンが配布されることが前提条件だ。パソコンというよりも、(ノーマンの提案に従えば)単機能の情報アプライアンスになるだろう。CDを入れるだけで、すぐに内容が読めるようなもの。

娘が小学校に入る頃には、そんなふうになっているのだろうか。

そうして、今年の8/27のヤフーニュースにはこんな記事が:

電子教科書、大学で本格的使用が始まる

この秋の新学期から、http://www.uophx.edu/フェニックス大学の多くの学生が、教科書入りのカバンを持ち歩かなくなるだろう。紙の教科書のかわりに学生たちは、電子教科書やマルチメディアのシミュレーション、『パワーポイント』によるプレゼンテーションを、ポータブル電子書籍リーダーやデスクトップパソコンからダウンロードすることとなる。

電子教科書の利点は明らかだ。紙の教科書よりも安価で、注釈をつけたり、重要箇所を強調したり、ページにブックマークを付けたりして、自分にあった使い勝手にすることができる。教える側も、さまざまな教科書や出典を組み合わせたり、全文ではなく一部を掲載したりして、自分たちにあった学習指導書を作成することができる。

こんなふうに、一年前には「もしかすると、こんなふうになっているかもね」と言っていたことが、一年後には現実のものとして当たり前に受け入れられていく。