KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

カスタマイズしない

東京に来ている。

すっかり出張のお供になったiBookだ。

今回の列車は、夏休みの終わりなので、けっこう混んでいた。隣の席には、お姉さんが座ってMDを聴いていた。私はかまわず、iBookをどーんと広げ、ヘッドホンを差すと、いつもの美登里たんを聴き始めた。iTunesの画面に「辛島美登里」と表示されるのが、少し恥ずかしかったので、隠した。そうすると、画面には何のひねりもないデスクトップが表示されているだけで、かなり間抜けである。ビジュアライザーを動かしていてもいいのだが、お姉さんをびっくりさせてもいけないだろう。

私はパソコンでも自動車でも、あまりカスタマイズしない方だ。そのままの状態で使うのが好き。ただ、日本語入力だけは長年使い慣れたATOKを入れている。カスタマイズしないというのは、いろんな場所でいろんなマックを使うことを続けてきたので、できた習性かもしれない。自分が使う全部のマックを同じようにカスタマイズするのは、面倒なので、結局、自分自身がカスタマイズされていないデフォルト状態のものに慣れるのが一番楽だということがわかった。

今回、東京に来るのに、電源アダプターを忘れてきてしまった。そうすると、列車の中で2時間たっぷり音楽を聴いた後では、さすがに仕事をするにはバッテリーが持たなかった。バッテリーの残り時間が表示されるようになっているのだが、これは30分を切ると、実際は30分は持たない。急激に残り時間が少なくなって、「予備電力で動いています。自動的に電源が切れます」になってしまう。どうも、このバッテリーの残り時間表示は信用できない。

そこで、錦糸町のヨドバシカメラで、iBookの電源アダプターを買ってきた。8千なんぼかの値段だった。持ち運び用と研究室固定用の2つを備えておくのも悪くない。バッテリーの切れたiBookは、ただの白い宝石箱だ。飾っておくしかない。というわけで、電源アダプターをつけて、この日記を書くに至った。

iBookは使えば使うほどいいマシンだ。ただ一つ、左手が熱くなるのだけを除いてね。ここに何か貼り付けるという対策法があるようだが、自分の車に、ただ一つのステッカーも貼っていない私には、iBookに何かを貼り付けるということができないのだ。