大学教育学会(その2)
ラウンドテーブルは,ティーチング・ポートフォリオ(TP)のグループに参加.
TPとは,自分の担当授業についての振り返り,成果と改善,そしてその証拠資料を冊子にまとめたもの.本文は10ページ以内くらいのものだが,それに証拠資料として,教材例や学生からの評価などがつく. 評価やアピールの方法は,各自が選んで良い.しかし,それだと書きにくいので,スタンダードなフレームワークはある.
この目的は2つ.ひとつは授業改善.もうひとつは教育業績の評価またはアピールだ.
これははたして,広まるのだろうか.
TPを書くために,メンターがつき,15時間をかけるという.2泊3日をメンターとともにしてTPを書き上げたという例が出された.もちろん,やれば効果はあると思うが,はたしてその時間を捻出する決断ができるかどうか.
本文は短いので,記述は,理念を含めてマクロレベルのものになる.その意味で,授業研究やAction researchでもないし,SoTL(Scholarship of teaching & learning)でもない.1つの目的である,授業改善に結びつくかどうかは難しいところ.
しかし,もう1つの目的,教育業績評価としては使えるかもしれない.たとえば,昇任の材料として,また,大学を変わりたいときの自己PRとして.または,これは私の思いつきだが,ベストティーチャーを選ぶときの材料として.など.