KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

教育系大学でも「トップ30」を

センター試験の2日目。私は非番。

ところで、私は今年中に大学を移るので、もうセンター試験の監督はおしまいになる、と書いた。その後で気が付いたのだけれども、ひょっとしたら私立大学でも、会場になっている大学では監督の仕事があるのではないだろうか。もしそうなら、ちょっと鬱。入学試験の監督とデータ処理はできればやりたくない仕事だ。

入学試験はいつまで続くのだろうか。もっと簡便な資格試験のようなものになって、誰もが自分の希望する大学に入れるようにならないものだろうか。そうしたら、偏差値による大学の序列化ではなくて、大学で教えている内容の特色による選択が行われるようになると思う。どの大学にはいるかではなくて、そこで何を学んだかが重要になる、と言われ続けてきたが、そうなっているのだろうか。

文部科学省が提唱する「トップ30」(最近改名されたらしい)は分野別の序列化を促すだろう。これはターゲットが研究系大学なので、それはそれでいいかもしれない。それなら、教育系の大学でも「トップ30」をやってほしいところだ。大学生の大半は4年間で卒業して就職するわけだから、4年間でもっとも良い教育を提供できる大学を知りたいというニーズは大きいはずだ。

教育系大学は、大学院をあえて持たず、学部の教育サービスに特化集中する(というかそれが教育系大学の正しい姿だ)。それでたまたま学問の面白さに目覚めた学生は、別の研究系大学の大学院に行けばいいのだ。幸いなことに、大学院に行こうという段階になると、自分のやりたいことがかなり明確になっているので、学部入試の時点のように専門もわからずに大学の名前と偏差値で決めてしまうということがない。したがって過当な競争も起こりにくい。自分のやりたいことと、大学院の教員スタッフとのすりあわせで行き先を決めればいいだけであるし、それは可能なのだ。

どこの大学でも「トップ30」にはいろうと血眼になっている。私がもし大学経営者なら、大学院を持たない「教育系大学のトップ」を狙うだろう。