KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

体重を測るように能力を測る

ペリリュー島日記(「野田俊作の補正項」2月1日からどうぞ)をゆったりした気分で読んでいたら、南国に旅行してきたような気分になれた。安上がりな自分。

どこか南国に行きたい。観光とか仕事とかそういうのではなく、純粋になんにもしない休暇を過ごしたい。そういえば、タイに1年間住んでいたときに、野田さんたちが遊びに来てくれて、私と妻はバンコクでお迎えをした。野田さんたちは1日中精力的に歩き回っていた一方で、私たちは1日中ホテルでうだうだしていたりして、とっても好対照だった。野田さんが「ちはるたちは本当になまけものなんだなあ」と呆れていたものね。

中京大学の入学試験で、物理に出題ミスがあったらしい。asahi.comの記事の中にこんなくだり。

同大入試センターの山崎勝則部長は「国立大で入試ミスが相次いで以降、点検態勢を強化したつもりが大きなミスを見逃してしまった。受験生には大変申し訳ない」と話している。

あはは、国立大学がダシにされている。「まちがっても国立大のようなミスはしないようにしたのですが……」というところか。

点検態勢をいくら強化したところで、ミスは必ず起こるということを証明したようなものだな。

全国の大学でそれぞれに試験問題を作っているということが時代に合わなくなってきているということなんじゃないだろうか。出題担当者は脳味噌を絞って問題を考え、試験が終われば出題ミスがないかどうかでハラハラする毎日を味わう。割に合わない。

日本でもアメリカのETSのようなシステムが必要とされているんじゃないか。気軽に体重計に乗って、体重を測るように、自分の基礎学力を測れるようにすること。そうなれば、入学試験に今のような過大な悲壮感が漂うこともなくなるだろう。入学試験はゴールなのではなくて、単なる出発点なのだから。