KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

「思い残し症候群」

昨日の深夜、日本テレビ系のドキュメンタリー番組を見た。

摂食障害や引きこもりなどの原因として、子供時代に自分の親から十分な愛情を注がれていなかったことが考えられる、という。それを「思い残し症候群」と呼ぶ。その治療法として、その人がまるで赤ちゃん・子供時代にもどったように扱う「育て直し」をして、効果を上げているというものだ。

「育て直し」の具体的方法には、ご飯を食べさせてもらったり、遊園地に連れていってもらったり、だっこや肩車をしてもらったり、さらには、ほ乳瓶でミルクを飲ませてもらったり、おむつをしてもらったりする。番組では、おむつは服の上からしていたけれども、公開するにはぎりぎりのところだろう。

治療行為としてやっているのではないようだが(やっている人は臨床心理学者でも精神医学者でもないようだ)、相談や依頼、よくなったという感謝の手紙が年に何百通も来るのだそうだ。うーむ。退行を効果的に行うには、わかりやすいやり方かもしれない。