eスクールの授業を受け持っていると、BBSを見ているだけで、自分の授業がどのように聞かれ、どのように理解(誤解)され、どのように活用されうるかが手に取るようにわかる。
一方で、通学制の授業であると、大福帳での反応からある程度のことはわかるけれども、BBSよりは情報量が少ない。また、大福帳上では1回のやりとりでたいていは終わってしまうのでインタラクションも不十分だ。
とすれば、通学制の授業をより良くするためには、Web上に授業のサポートページを開くということが考えられる。そこで提供されるべきものは、授業時間内だけでは扱いが不十分な次のような内容である。
- 1. 質疑応答
- 2. トピックを深めるやりとり
- 3. そこから出発する発展的な議論
もちろんWebを訪問してこれらの機能を使うのは、受講生全体の数パーセントにすぎないだろう。それでいいのだ。数パーセントの志ある受講生をターゲットにするのだ。
受講生にとっては授業で糸口を見つけ、深い議論に入っていくことによって満足感を与えられ、教員にとっては、授業を改善し、より分かりやすく、より高度にするための材料を得ることになる。こうしてお互いに得るものを見つけ、サポートページは維持される根拠を得る。
しかし、実質的にはサポートページを教員が運営するのは負荷が高すぎる。とすれば、サポートページは学生によって運営されるのがよいだろう。受講生の中から有志を募り、サポートページの運営をお任せする。そうしたシステムを作ってみたい。