KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

R. E. Weiss, D. S. Knowlton, & B. W. Speck (eds.): オンラインクラスでの効果的な教授の原理

Principles of Effective Teaching in the Online Classroom: New Directions for Teaching and Learning, Number 84 (J-B TL Single Issue Teaching and Learning)

Principles of Effective Teaching in the Online Classroom: New Directions for Teaching and Learning, Number 84 (J-B TL Single Issue Teaching and Learning)

Morrison & Guenther: 電子教室のインストラクションをデザインする

◆内的対話 Holmberg(1983)は、ガイドされた教訓的な会話を、教員・学生の対話シミュレーションとして利用する方略を提案している。これはVygotsky(1962)のinner speechに似ている。Bruner(1973)はこれを経験を形作り変形するための言葉として特徴づけている。学習者はこの内言を意味を展開させ、引き出し、結論を得るのに使う。

◆BBSの活用 Shotsberger(1997)は、BBSの活用として違った役割を学生に与える(プレゼンターとディスカッサントのような)ことを示唆している。教員は講演者の役割を捨て、ファシリテーターにならなくてはならない。

Weiss: オンラインクラスをヒューマナイズする

  • 書き言葉に調子を与える(顔文字)
  • 表現力のある言葉を使う
  • 自己紹介をする
  • 雑談部屋を作る
  • 適切なやりとりをモデル化する
  • 学習者の倫理的コミュニティを作る

Bauer & Anderson: オンラインクラスで学生の書いたものを評価する

  • 内容を評価するルーブリック
    • 9-10 キイ概念を確実に把握している。他人の作品を批評できる。意見を支持する証拠をたくさん挙げられる。議論材料について新しい解釈を提供できる。
    • 7-8 だいたいの重要な概念を理解していることを示せる。要求された時に賛成、反対を示せる。意見を支持する能力がある。ときどき違った見解を示せる。
    • 5-6 材料の理解は浅い。立場を示すことはまれ。根拠は不適切。
    • 1-4 材料を理解しているように見えない。
  • 表現を評価するルーブリック
    • 9-10 複雑で文法的に正しい文章を書く。アイデアを明確に簡潔に適切に、論理的に表現する。語彙が豊富。誤字がない。
    • 7-8 文章はだいたい文法的に正しい。アイデアは理解できるが、整理されていない。概念間のつながりがとぎれている。たまに誤字がある。
    • 5-6 言葉がうまく使えないためにメッセージが曲げられている。まれにアイデアが明快。言葉がつぎはぎ。単文の使いすぎ。単語の繰り返し。パラグラフがお互いに関連していない。
    • 1-4 書かれたものが理解できない。
  • 参加を評価するルーブリック
    • 9-10 発言がきっかけを作り、タイムリー、関係があり、自発的。コースを通じてすべての宿題に回答する。会話を独占しようとすることはない。
    • 7-8 議論についていくことができる。発言には、ときどききっかけを作ってあげる必要がある。他の人よりも積極的な参加を見せることもある。
    • 5-6 参加はたまに。参入するトピックを選ぶ。促されると短くおざなりの発言をする。イニシアチブを取ることはまれ。
    • 1-4 自発的に参加することはほとんどない。短い、無関係な発言をする。