教育実習が母校でできなくなるというニュースが流れた。実習先の確保に頭を悩ませている人にとってはますます困難な時代になってきた。これは、福祉や介護の実習でも同じだろう。
教育実習シミュレータの開発が必要だと感じる。シャンク流ゴールベースシナリオのDVD教材にする。授業の準備をどうするか。自分がプランした授業を実際にやってみる。生徒が騒いだときにどう対処するか。学級崩壊が起こったときにどう行動するか。クラス内でいじめの兆候があったときにどうするか。生徒から相談があったときにどう対応するか。同僚との人間関係をどううまくつくるか。こうしたさまざまなイベントを学習プログラムの中に盛り込んでおき、それらを失敗したり、乗り越えたりしながら、バーチャルな体験を積んでいく。
実習は、実習先に対しても犠牲を強いることだ。その現場に行く前に、このシミュレータでさまざまな問題に直面しておくことは、それがシミュレーションであるからこそ効果的だろう。現実には学級崩壊しているクラスで実習はできないだろうから。シナリオの作成には、ドラマになった「女王の教室」なんかが参考になるのではないか。
