KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

奈良女子大学付属中等学校での実用文ワークショップ

奈良女子大学附属中等学校で、中学3年生〜高校2年生を対象に「実用文の書き方」ワークショップを行いました。参加者は30人弱。この学校はスーパーサイエンスハイスクールの指定を受けているそうで、このワークショップもその一環とのことです。

よく考えたら、中学生・高校生だけを参加者としてこのワークショップを開くのは初めてのことでした。これまでは社会人を対象にやってきましたので。

10 時から始まり、17時に終わるという6時間ワークショップという設計はこれまでと同じですが、今回は、「基礎編」としてこれまでのワークブックを改訂しました。今までは、時間が足りなくて、トゥールミンモデルを下敷きとした「主張の成立」のステップができなかったので、それを削除しました。この部分をふくらませて、「応用編」を設計する予定です。

「応用編」では、トゥールミンモデルの他、グラフや表、チャートなどのグラフィックスと文章との関わり合いなどを取り入れることにより、「論文・レポートの書き方」から一歩踏み出した「情報デザイン」という視点で設計してみたいと思っています。まだ構想ですが。

さて、今回のワークショップは改訂の効果が出て、ほぼ設計通りの時間配分ができました。内容もテーマ設定の部分に時間をかけたので、後の文章が書きやすくなったという改善がなされたと思います。最後に作文を清書して、ピアレビューをおこなうのですが、この部分は相変わらず清書に時間がかかり、少し時間を超過しました。パソコンを使えば時間はずっと短縮されるはずですが、パソコンルームでワークショップをやることはまれですので仕方ありません。今後の課題です。