KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

痛さを分析する

秋学期の授業が終了したので、大学が実施する授業評価アンケートとは別に、自前の授業アンケートを行っている。点数で評価する形式ではなく、観点を示した上での自由記述形式だ。観点は、レクチャーやテキストについて、課題について、課題のフィードバックについて、授業内容についてなどである。それぞれの観点について、続けてほしいこと、やめてほしいこと、新しく始めてほしいことを尋ねている。

記述式をとっているのは、次の授業改善のために直接的なヒントが受講生から得られるからだ。実に有益だ。とはいえ、有益すぎて、こちらにとっては相当に厳しい記述もある。感受性の高い教員であれば、まいってしまうだろうなという表現もある。ああ、聞かなければ幸せだったのに。しかし、そうした記述こそ大切に扱うのがいい。こちらにとって痛い言葉は、それが真実をついていることが多いからだ。この痛さを分析するのが仕事だ。