KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

授業でツイッターを使う

教育工学会研究会(茨城大学)で,ツイッターを授業で使うという報告があった.

  • 服部友美,柳沢昌義(東洋英和女学院大学):多人数授業時における携帯チャット画面の共有効果に関する研究

教室にいる大勢の受講生に対して,授業に積極的に参加してもらう工夫としては,クリッカーといったデバイスの活用がある(たとえば,http://www.icbrains.com/soctop.html や http://school.uchida.co.jp/index.cfm/1,818,50,168,html).

ツイッターもそのひとつだが,教育専用に作られているわけではないので,導入には工夫が必要だ.

報告では,教室のスクリーンに「学生代表アバター」を投影するという提案をしている.ツイッター経由で投稿されたつぶやきはスクリーンに投影され,自然に消えていく.ただし,つぶやきの中で「質問」などのキーワードが含まれたものは,消えずに残り,教員がそれに回答したのちに教員がそれを消す.

こういう提案をすると,「教員が目の前にいるのに手を挙げて発言しないですむのはいかがなものか.それをさせるのが教育なのではないか」という反応がすぐに予想できる.

しかし,手を挙げて発言させられる人は1回1人に限られてしまう.また,手を挙げていない人のアイデアに良いものが含まれていることを考え合わせれば,アイデアを表現することへのハードルをできるだけ下げるための提案は,十分歓迎されていいだろうと思う.