この年度末に、卒論と修論をまとめてもらい、投稿論文に仕立てることができたので、赤入れは大変だったけど、充実した仕事ができました。
投稿論文は、もちろんその内容が第一なのですが、形式的な細かいところにミスが残っていると、査読者に回ったときに、心証が悪くなり、査読結果にも影響を与えることにもなります。ですので、投稿しようとするゼミ生には、次のように言います。
「鬼のように細かくなれ」
それでもミスが残ります。これは細かい校正作業を何度もやって、自分をトレーニングするしかないのですが、ワープロアプリの機能を使えば、ミスを減らすことができます。以下に、いくつかあげましょう。
1. 英文、英単語のスペルミスの発見は、「スペルチェック機能」を使います。
ミスタイプはまずスペルチェック機能を使って発見しておきましょう。
2. 「。」と「.」、「、」と「,」の混在は、「検索機能」を使って発見します。
特に、他のファイルからコピーしてきた文章によって、「テン、マル」が混在してしまうケースがあります。最後に検索をかけておけば安心です。
3. 全角スペース、半角スペースのチェックは、「空白スペースの四角を表示する機能」を使います。
スペースがきちんと使われているか、多く使い過ぎていないかをチェックするためには、スペースを「□」として表示する機能を使いましょう。これで目視によるチェックが確実にできます。
4. 校正記号を学んでおく
他の人の原稿を赤いれすることも多いでしょう。そのときに使う「校正記号」を一通り知っておきましょう。下記のサイトなどで使えるようにしておきましょう。
「校正記号これだけ知ってると大丈夫」
http://aiwaprint.jp/hon/kouseikigou.html
どんな原稿であれ、きちんと校正できるスキルを身につけることは、論文投稿のときだけでなく、生涯にわたって役立つものとなります。ぜひこの機会に身につけてください。