KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

「講座を作る講座」の意味:ラーニング・ウェブを実現化する支え

2021年11月3日(水)

先週の土曜日に、第4回教える技術オンライン研究会(OGOK)をZoomで開きました。

https://note.com/kogolab/n/n9408dd996bf5

その中で、長谷川理恵さんに「講座をつくる人のための講座」を紹介してもらいました。これは、(1) 講座をデザインする、(2) スライドを作る、(3) やってみよう(発表会)の3回の講座からなっています。各回は、21:30から23:30の2時間のZoomで間隔をあけて実施されました。

この講座を作るための事前調査もされています。調査の結果、次のようなニーズがあることがわかっています。

(1) 講座デザイン:我流ではないきちんとした講座の構成の仕方
(2) わかりやすさ:わかりやすい講座にするためのヒント
(3) ファシリテーション:参加者が楽しみながら学んでもらう方法
(4) スライドの作り方:効果的なスライドの作り方

こうしたニーズに対応して、今回の講座を次のようにデザインしています。

(1) 講座をデザインする:大人の学び、インストラクショナルデザイン、講座のアウトライン
(2) スライドを作る:教材の工夫、スライドの作り方
(3) やってみよう(発表会):20分の発表と10分の意見交換をやってみる

私としては、こうした「講座を作る講座」がたくさんの人によって開かれるといいなと思っています。そうすることで、自分の得意とすることがあって、それを必要としている人に効果的に伝えられる人がたくさんできてくると思うからです。

50年前に、イヴァン・イリッチ(あるいはイリイチ)は『脱学校の社会』の中で、ラーニング・ウェブ(学びの網)というアイデアを提示しました。まだインターネットもない時代にです。インターネットと高速回線が世界中に行き渡りつつある現代は、このラーニング・ウェブを現実のものにできる時代です。

そうした時代のラーニング・ウェブを下支えするものとして、このような「講座を作る講座」の意味合いは大きなものとなるでしょう。

https://www.amazon.co.jp/dp/4488006884?tag=chiharunosite-22