KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

【本】ラスムッセン『心地よさを求めて: アドラー心理学からみる感情論』(8)

2023年11月27日(月)

ラスムッセン(今井康博訳)『心地よさを求めて: アドラー心理学からみる感情論』(川島書店, 2022)の10章のまとめ。

https://www.amazon.co.jp/dp/4761009454?tag=chiharunosite-22

第10章 心の距離を置く感情

脅威と認識した出来事や対処から私たちを遠ざけるもの。特に、社会的立場や自尊心に対する脅威。

軽蔑:相手との距離を置く感情
・目的:不愉快な物事、状況、そして人々との心理的距離を作り出す
・信念:自分はそれよりも、あるいはあの人間たちよりもマシだ
・「くだらない」「ばかばかしい」はその対象がその人にとって重要である、あるいは以前はそうだったが、今は関わりたくないことを示す
・アドラーは、思春期の子どもの基本的ルールは、大人が最早監督する立場にないことをわからせることだと言った

自己卑下:自身と距離を置く感情
・目的:個人的な変化または拒絶を促す
・信念:自分が問題の元凶だ
・アドラー:あらゆる人間は自分が無能で無用の存在だという気分に定期的に襲われるものだ
・うつが適応手段になりうる→成功を求めながら失敗ばかりしている状況から撤退することを促すから

嫌悪:拒否の感情
・目的:不快な刺激から人を遠ざける
・信念:これは受け入れられないし、おぞましい