KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

Web日記にむなしさを感じる時

「向かい風note」が、重要な人物として扱われないここよりも、別のところを探そうかな、と言っている。なんだかむなしさを感じている、と。

……「ここ」ってどこだい?

日記猿人の世界だ。

……なんだ、そりゃ。そんな世界があるのか。じゃ、「重要な人物」ってなんだい?

うーん、想像するに、一目置かれるような人間ということじゃないかな。

……ふーむ、日記猿人の世界で一目置かれるような人間ねえ。それがどのような意味を持つのかわからないなあ。

日記猿人は、いろいろな人が思い思いの格好でパレードする交差点のような感じだね。派手な人もいれば、地味な人もいる。通りをはずれたところでケンカしている人もいる。路地裏にはいると、自分たちの楽しみのためだけに行進している人たちもいる。いろんな通りがあるので、まったく出会うことのない一群もある。

……まあ、そんなにぎやかな中でも、「いったい何やってんの、オレ/ワタシ?」とふと気がつく人がいるだろうね。Web日記をやめていく人たちの何割かはそんな感じなんじゃないか。

わかる。もう半分眠っているのに、なんとかきょうの分の日記をエントリーしているときなんか、そんな感じだなあ。ほんと、「何してんの、オレ?」って感じ。でも、やめられない。やめちゃうとなんだかその一日が空白になってしまうような気がして。

……あ、それはもうかなり依存症的ね。

ぎく。

……でも「何してんの、オレ?」と気づくことは大切かもしれない。そうしたら、ワタシが答えを差し上げましょう:「Web日記を書いているんですよ、アナタは」

んとね、人工知能。それは人間界では答えになっていないのだよ。なぜなら「何してんの、オレ?」という質問の真意は「何というばかげたことをしているんだろう、オレは?」というある種の自嘲のようなものだからだ。

……おお。では、こう答えを変えればいいのかな:「そう。Web日記というばかげた、役に立たないことをしているんですよ、アナタは」

身も蓋もないな。もう少し夢を持たせるような言い方はできないのか?

……「Web日記という未開のテキスト世界への先駆者を演じているのですよ、アナタは」

お、かなりいいね。

……まあ、どう言っても同じだけどね。わかっていることは、書くしかないってことだよ。だって書かれなければ、だれもそれを読めないんだから。