KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

年賀状は出さないけど、年賀メールを出す

 自分では一枚の年賀状も出さないのに、自分宛に届いた年賀状はけっこう楽しんでいる。年賀状を出さないようになってから、ずいぶんたつので元旦に来る年賀状の数はずいぶん少なくなった。それでも50枚くらい来た。その中でも、ゼミの卒業生が「結婚しました」、「子供生まれました」と送ってくるのを読むのが楽しい。同年代の友人が今どんな暮らしをしているのかを知るのがうれしい。

 年賀状にメールアドレスが書いてあるものは、返信として年賀メールを送る。年賀メールとは言っても、何の変哲もないメールだ。新年の挨拶と、ニュースとして次女が生まれたことを書いただけのもの。画像も添付しない代わりに、このWeb日記のURLを記して、訪問してくれることを願う。

 最近の年賀状は、自分の近況を細かく書いたものがけっこうある。実は私も、自分のことを事細かに、本当に小さな字でぎっちりと書いたものを年賀状として送っていた。それが大学時代からの、自分が出す年賀状の伝統的な書式だった。「謹賀新年」とだけ書いたはがきはもったいないような気がしたし、かといって絵や書の心得もなかったので、じゃあ自分の宣伝がてらに近況を書いてみるかというようなものだ。書こうと思えばはがき一面くらいはすぐ埋まる。この書式は10年以上続いたような気がする。今から考えると、そんなものをもらっても困るだけのものだったような気がする。

 今は、Web日記である。毎日近況を書いているようなものだ。だから、このURLをポインターとしてお知らせしておけばいいだけのことだ。年賀メールを見て、ここを訪れてくれた人は、そうしようと決心さえすれば、1999年のほぼ毎日の私の様子を知ることができる。そんな人はいないとしてもね。これを読むか読まないかはその人の決断にゆだねることができるので、URLを知らせることは気が楽だ。これがWebの美点である。