KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

「焼き畑方式」本棚

 さすがに今日は大学には誰もいない。と書きたいところだが、何人かは来ていたようだ。それにしてもがらんとしている。

 がらんとした大学の中で、本の原稿を書いている。あまり、はかどらない。しかし、とりあえず今週中に1章分を試し書きして、見てもらおうという計画で進める。

 原稿に飽きると、部屋の整理などをする。『捨てる技術』という新書がベストセラーになったようだ。私はまだ読んでいないが、いくつかの書評でだいたい内容がわかってしまった。やはり皆さん、捨てるということはなかなかできないものなのだろう。私はといえば、モノを捨てるのに躊躇のない方だ。しかし、それでも最近は研究室が手狭になってきた。一番スペースを取る、書籍と雑誌が増えるばかりなので、これは避けようがない。雑誌は捨てられるけれども、論文誌は捨てられない。

 本については、出典を忘れたが、「焼き畑方式」というのが整理には有効だ。参照した本は別の本棚に移しておき、何年間か参照されなかった本は、まとめてどこかに保管するか、捨ててしまうという方法。これは野口式超整理法と原理は同じだ(焼き畑方式の方が先発のアイデアだと思うけれども)。野口式の場合も、参照する度に袋ファイルを移動しておき、一定期間以上参照されなかったファイルは一度に廃棄してしまうということだ。

 しかし、本の場合は、10年間開かなかった本が11年目に必要になる、というようなことが結構あるから、やはり簡単には捨てられないということになる。それから、あるトピックについて書いた本を網羅的に持っているということは、何となく心強いものだ。もちろん良い本は何度も参照する一方、そうでない本はほとんど見ないのだけれども、それでもその本を持っている、つまり見ようと思えば見ることができる、というのは心強いことだ。だから、本の整理は分野別に並べておくしかない。しかし、私の研究室の壁を覆っている本棚に、空きはほとんどない。しかも本棚には前後2列で本を並べているにもかかわらず。困った。