KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

百円ショップの面白さ

百円ショップに行く。「認知科学」という授業で、コーヒーカップを取れるかどうかを人はどれくらい正確に判断しているかというテーマの実験(アフォーダンス知覚)をするので、それに使うコーヒーカップとメジャーを探す。

その百円ショップはそれほど大きいものではなかったけれども、本当にたくさんの種類の商品がそろっていた。コーヒーカップはすぐ見つかった。メジャーは、店員さんに聞くと、すぐに教えてくれた。それぞれ10個ずつ買って、実験材料はそろった。締めて2千円。これは安い。

ついでに電卓を5個買ってしまった。ほとんど衝動買いだな。実験実習や統計学の授業で電卓が必要になることがあるので。それから子供のおみやげにけん玉をひとつ。なんとなく百円ショップがはやっている理由がわかるような気がする。それは、商品が多様であるのに対して、値段が一定だという面白さなのではないか。「へえ、こんなモノが百円?」という驚き。

もちろん商売として成り立っているのだから、仕入れ値は百円を切っているはずだ。しかし、意外と百円ショップの外では百円以下で買えるような商品も混じっているような気もする。店としては、トータルとして黒字になればいいわけだから、大量に買えないものを目玉商品にして、それ以外の商品で儲ければいいわけだ。

よく考えると、古本屋の店先によくある「このワゴンの本はどれでも全部10円」というのに似ている。つい、何か掘り出し物はないかと熱心に探したりしてしまう。百円ショップもそれに似たところがある。これが欲しいと思って買いに行くのではなく、なんとなくぶらぶらして商品を見ながら、ピンときたものをカゴの中に入れている。一種のゲームのようなところがある。