KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

コトバの獲得/心と身体

帯状疱疹は特効薬である抗ウイルス剤を飲み続けたおかげで、かなり良くなる。ずんとした痛みもなくなり、ぴりぴりした感じが皮膚に残るだけになった。湿疹も赤いぽつぽつを残して、消えつつある。抗ウイルス剤は今日の分でおしまいなのだが、その効果を予測して4日分しか処方しなかったのであれば、名医かもしれない。

長女が3歳になった。口が達者になって、こちらが言うことをなんでもマネする。「これなに?」「なんで?」「どこ?」の質問責めにあう。同じことを何度も何度も聞いてくる。もう知っていると思われることでも聞いてくる。それは自分の知識を確認しているようでもある。ああ、なるほどこんなふうにしてコトバを獲得して行くんだなあと感心したりする。

1歳の次女はつい先日、立ち上がったと思ったら、どんどん歩き出した。二本足で立つようになると、急に知恵がついたように見えるのは不思議だ。まだコトバはしゃべらないけれども、身振りで自分の要求を伝えようとする。寝ているときには見られなかった執着心というのが見て取れるようになる。心と身体というものが密接に関連しあっているというのを納得する。

たとえば自分が持っているものを他人から取られそうになると、それをふりほどいて抵抗するという動作ができるようになるとともに、「これは自分のものなんだ。とられてたまるか」という心の動きができていくような気がする(心理学者としてはナイーブすぎるか?)。二本足で立ち上がることも、文字通り何かの束縛(たとえば物理的な重力)からの自立を意味するような気がする。