KogoLab Research & Review

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国立大学再編統合

国立大学の再編統合の話が次々と報道されている。

富山大学も例外ではなく、富山大学富山医科薬科大学高岡短期大学の県内3国立大学の統合プランが進みつつあるということが最近報道された。学内にいて、こういう話をまず報道から知るというのは、何となくおかしな気がするけれども、今回のことに関してはトップダウンでやらなくては、どうにもならないような感じがするので、仕方ないだろう。

学部について言えば、富山大学は、人文、教育、経済、理、工の5学部、富山医科薬科大学は、医、薬の2学部、高岡短期大学は、名称は忘れたが、芸術系の1学部のはずだ。学部に関しては、お互いにだぶったところはない。そうすると統合もすんなり行きそうな気がするけれども、そんなことはないようだ。

Yomiuri Online 2001.09.09

県内国立3大学統合へ動き出す

(……)ただ、統合再編に向け、各学部の思惑は交錯している。理、工の両学部は、理工学部設置を念頭に連携を強めている。再編統合への発言権を増したいという考えもあるようだ。これに対し、将来構想についての検討がほとんど進んで
いない人文学部などの文系学部からは、こうした動きを警戒する声が出ている。十月に予定される学長選も相まって、各学部間の綱引きが激化する可能性もある。

こういう報道を読むと、学部レベルでの統廃合が必ず起こってくることが予想される。文部科学省も、単なる統合ではなく、何か特色を出していくことを期待しているとのことなので、そのままくっつけました、では終わりにさせてもらえないだろう。人文学部に並んで、教育学部も何か新しい方向を打ち出していかなくては、このままにしておいてはくれないような気がする。ましてや、すでに学生定員の半分近くは、教員免許を取らなくてもいい課程、通称ゼロ免、になっているのだ。

医薬大の方では、社会のニーズに合わせて、看護福祉系の学部を作りたいという話も伝えられる。ひょっとすると教育学部は他のいろんな学部の草刈り場になるかもしれない。きちんと刈っていただければ、それはそれでいいのかもしれないけどね。

事態は驚くほどの速さで進んでいる。驚いている暇さえ、ない。