KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

『原稿のことでくよくよするな!』

平常業務へ戻る。授業はまだ始まっていない。10日からだ。

3月までに書かなくてはいけない原稿がいくつかあるので、緊張感がある。本の中の1章を分担執筆するという仕事が2本来ている。それから、2年間もらった科学研究費補助金の最終年度にあたるので、その報告書を書かなくてはならない。これはけっこう大変だけれども、博士論文のドラフトになるので、がんばる。

ところで、もし時間ができたら『原稿のことでくよくよするな!』という本を書いてみたいと思う。もちろんこのタイトルは『小さいことにくよくよするな!』(リチャード・カールソン著、サンマーク文庫)のパクリだ。この本には、人づきあいやら生きることに付随するもろもろの心配事にわずらわされないで生きていくたくさんの方法が書かれている。

長くても2,3ページ程度の記事を100個ほど集めることで、このシリーズの本は構成されている。これはなかなか優れたスタイルだと思う。というのは、100個ものアイデアを集めてあれば、そのうちひとつやふたつは読み手にヒットするからだ。そして、読み手はヒットするアイデアが少なくとも3つ見つけられれば、その本を買って読んで損したとは思わないのである。

たとえば、最近私は同じ著者の『お金のことでくよくよするな!』という本を買って読んだ。この本には合計95個のエッセイが収録されている(丁寧にも番号がふってある)。そのうち私にヒットしたエッセイは、「自分よりすぐれた人材を雇う」、「ほしいものは頼んでみる」、「避けられないことは受け入れる」、「正しい『燃え尽き症候群』もある」、「ただやるだけ」の5つの項目だった。紙をちぎった付箋がそこにはさんである。

5つもヒットすれば、買って損をしたとは思わないのが不思議だ。実際は、5/95で、およそ5%の確率にすぎないのに。どんな内容であれ、ひとつのテーマについて、100個もエッセイを書き溜めれば、そのうち5%くらいは偶然の確率でもヒットしそうなものである。むしろひとつもヒットしない本を書く方が難しいくらいだろう。だからこのスタイルで書けばどんなテーマでも売れる本が書けるはずだ。だから『○○のことでくよくよするな!』シリーズはどんどん書けるはず、売れるはず。

とりあえず私が書きたいものは『原稿のことでくよくよするな!』、『体重のことでくよくよするな!』、『子供のことでくよくよするな!』である。エッセイを書き溜めておこう。