KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

大福帳についていくつかの質問

大福帳についていくつかの質問をいただいたのでお答えします。

Q. こちらからのコメントを毎回つけるのは大変そうですが、学生数がどのくらいまでなら対応可能なのですか。

現在、登録人数300人(実質的には250人くらいかな)のクラスで大福帳を実施しています。このくらいの人数ですと、どんなに速くコメントしても3時間以上かかります。だいたい100人で1時間の割合です。これは、1行コメントをした場合で、丁寧なコメントをしようとすれば、この数倍はかかります。

100人以上のクラスでは1行コメント以上のことはできません。その代わり、いくつかの質問を選んで、授業の最初10-15分を使って回答しています。私は必ず全員にコメントしていますが、人によっては、全員にコメントしないやり方もあるようです。

Q. 紛失・行方不明などにはどう対応しているのですか。

大福帳は、授業終了時に教員が回収し、次回の授業開始時に学生に返すので、紛失はほとんどありません。つまり、医師が使うカルテのようなものです。

大福帳を読むのは大変ですが、非常にたくさんのことがわかります。学生が何をおもしろいと思って聞いてくれるのか、どんなところに興味があるのか、何を誤解しているのか、何がわからないのか、などです。これを読んで次の講義内容を微妙に調整しています。もちろん質問があれば、それに回答していきます。こうすることによって、ひとつの授業が、教員と学生の共同制作のようになっていく感じがします。