大阪のアドラーギルドの野田俊作さんから本を2冊送ってもらったので一気に読みました。「アドラー心理学を生きる」(広島エンカレッジの会)と「ボクたちのアドラー心理学入門---野田俊作講演集4」(広島つれづれギルド)の2冊です。
これを読んで、ふう、とため息をつきます。すべてのことは解決済みです。たとえば、先日日記に書いた「金八先生」問題についても、これらの本を読めば解決の糸口がつかめます。しかし、野田さんの言うように、言うだけなら易しい。アドラー心理学は実践しなければ意味がないのです。解決策は明快だが、その実行には努力が必要だと。
まあ、「解決策は明快」という一点だけでも、アカデミズムがアドラー心理学を嫌う(か無視する)のがわかります。アカデミズムはシンプルで明快な哲学や毎日の生活に直接役立つようなことは嫌いなのです。なるべくうやむやにして、小難しい理屈を立てるのが商売ですから。さもなければ、「アダルト・チルドレン」などのような実体のない用語を流行らせてそれを商売にする(血液型性格占いもその類ですかね)。
この本を読んで、アドラー心理学をきちんと学びたくなりました。昔に、「アドラー心理学トーキングセミナー(正・続)」(アニマ2001)と「クラスはよみがえる」(創元社)は読んでいたのですが、きちんと勉強したい、そして実践したいという気持ちになります。
野田さんには、来年の(1999年)2月8〜10日(3日間)に富山大学教育学部での集中講義を依頼してあります。もしそれに参加されたいという方がおられましたら、ご一報ください。ある程度の人数であれば融通できるかもしれません。