「餌をやれ!」(6/11)にこんな一節:
漫画に真面目に突っ込んではいけないのはよく分かってるのだけど。 「キ*肉マン」という漫画がある。飯屋に置いてあったのをしょうろく娘が読みだした。そして奴は大笑いした。
ロ*ンマスクというレスラーが「ロビ*スペシャル」 という技を繰り出していた。どのような技かというと、
- 相手を空中に放り投げる。
- 自分も飛ぶ。
- 落下する途中で相手の首ネッコを足で挟んでマットに叩きつける。
という、純真な良い子には見せられない大技だ。 で、何がスペシャルなのか?というと 「相手の首ネッコを掴むことによって相手と一体となり、 質量が増加した分落下速度が大きくなる。だから 相手に与えるダメージを増やせる」ことを差しているらしい。
良い子は真似しないでね♪質量が増加しても落下速度は所詮一緒なのだから。
どう?
——確かに落下速度は重いものも軽いものも同じだ。空気抵抗を無視すれば。
でも、こういう間違いは大学生でもよくやっている。認知心理学の実験で、こういうのがある:コインを上に投げ上げたとき、コインが手を離れて上昇しているときにコインに働いている力を矢印で書き入れなさい。
——手を離れているんだから、コインに働く力は重力だけだね。したがって、下向きの矢印だけ。
さすが人工知能。でも、コインが上昇していることに引きずられて上向きの矢印を書き入れる大学生が多いんだよ。つまり運動の方向と、力の方向とを混同する誤りだ。
——重いものが軽いものよりも速く落下しそうな感じがするのも、おなじ誤りかな。
確かに重いものを持てばずっしりと感じるので、速く落ちそうな感じがするのは素朴な推論だ。