6/25の日記に「学生のお守り、携帯電話」という話題を書いた。机の上にきちんと携帯電話が置かれているのを見て、それはまるでお守りのようだということを書いた。そうしたら掲示板で「それは携帯に表示されている時刻を見るためではないか」という指摘をいただいた。なるほど時刻を見るためなら、上下を正しく置かなくては見にくい。
何人かの学生に聞いてみた。そうしたら、時刻を見るという用途も少しはあるようだ。しかし、一番大きな原因は、携帯をポケットに入れておくと椅子に座ったときに窮屈だから、ということだった。なんだ、意外と単純なことだった。
もうひとつの理由は、メールが入ってきたときにそれがわかるように、ということである。最近の携帯はメールをやりとりすることができるようだ。携帯の数字ボタンを押して、驚くべき速さで文字を入力するのを見たことがある。それにしても入力できる文字数には限界があるし、もともとそんなに複雑な文章をやりとりするものでもないから、短いフレーズを送ったり送られたりするだけだ。それでも五円やそこらの通信料をとられる。
携帯でメールをやりとりするくらいなら、インターネットでメールを交換すればタダだし、いいじゃないかと思うのだが、パソコンは持ち運びできないからということらしい。NTTをはじめ、電話会社が儲かるはずだ。しかし、それにしてもここまで誰かにつながろうという欲求はなんなのか。
会って話すと、なかなかうまく言えないが、メールでなら本心に近いところの気持ちを伝えられそうな気がする、そんな世代が生まれつつある。実は私もそれに近かったりして。