KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

大学のIT事情

学部の広報委員会の委員長になってしまった。広報の仕事はホームページだけじゃないことはよくわかっているが、やはりホームページは重要。ということでその整備にかなり時間を費やして、つい先日からリニューアル・オープンとなった。大学の公式ホームページにあまりおもしろいものはないとは思うけれども、物好きな人はwww.edu.toyama-u.ac.jpを開いてみられたし。

とりあえず、作ってはみたものの、何か足りない。それは何か。休講掲示である。大学に出かけてきて、その日の授業の休講掲示を見つけたとき、うれしさ半分、と同時に無駄足を運んだ悔しさ半分の気持ちを味わった人は多いだろう。携帯電話でもホームページが読める時代である。とすれば、休講掲示くらいはホームページで簡単にチェックできるようにするのがサービスというものだ。

しかし、実際にはどうしたらいいだろう。教務係の人が休講の情報を入力できるようなフォームを作っておき、それを随時表示すればいいだろう。あるいは教務だけが書き込める掲示板を作ればいい。しかし問題は、データの入力をきちんとできるかどうかということだ。紙の休講掲示をして、なお、ホームページでの入力もしなくてはならないとなると、うっかりしてどちらかを忘れてしまうようなことも起きるかもしれない。こうしたことをミスしないでできるかどうかがポイントになりそうだ。

学部の教員全員をメンバーにしたメーリングリストも稼働中だ。これなどは今までになかったのが不思議なくらいだが、順調に利用されている。教授会の時間の半分以上は審議事項ではなく、報告事項に費やされている。報告事項をメーリングリストに流して、質疑があればそこでやりとりをするようにすれば、教授会の時間は半分に短縮されるはずだ。それが実現可能なものになるときは、もうすぐそこにきているのだが。

大学のIT事情はそんなところである。通信インフラは整っているにもかかわらず、解決しなければならない問題はたくさんある。それはITそのものではなくて、人的資源と組織の問題にほかならない。知恵とリーダーシップと一致団結した協力があれば、解決に何の困難もないはずなのだけれど。