KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

話をすることの3つのゴール

ロジャー・シャンクによると、私たちがする話は次の3つに分類できるという(『人はなぜ話すのか---知能と記憶のメカニズム』(白揚社、1996)。

  • 自分がゴール  例:パーティで自分に注目を引きつけるためにする話
  • 相手がゴール  例:アウシュビッツを生き抜いた人が、伝えるためにする話
  • 会話がゴール  例:飛行機で隣り合わせた客同士が暇つぶしのためにする話

もちろん、現実の話は、これらの複数のゴールが混ざっている場合が多い。

この分類から言うと、Web日記はどれに属するだろうか。基本的には一人語りなので、会話そのものがゴールということはない。しいて探せば、日記を書くことそのものが目的だという人もいるかもしれないが、少数派だろう。かといって、自分がゴールということもない。自分に注目を引きつけることが目的だとすると、相当効率の悪い方法である。また、誰かに何かを知らせたい、伝えたいというわけでもない。読者は目に見えない不特定多数だから、誰かに何かを伝えるという意味でも、非効率的なのだ。

そうすると、Web日記を書く目的というのは、それを書くことそのものだということができるかもしれない。暇つぶしというのはいいすぎだが(実際そんなにヒマじゃない)、一日の余白に何か書いておきたい、という気持ち。もちろんそこは白いままであってもまったく問題はないのだが、何かちょこちょこと書いておきたい気分なのだ。

お絵かき、第3弾。「こいのぼり2」。もうこいのぼりの季節は終わったのだけれども、娘は何かというとこいのぼりを描くように要求する。これはこいのぼりに乗っているところを描いてくれといわれて描いたもの。例によりけむしくんは私。一番後ろに乗っているのは次女。色をつけていない段階のもの。