インストラクショナル・デザインと情報社会及び情報倫理の最終テスト。
テストの前に大学が用意している授業評価をやってもらう。2枚あって、1枚は5段階評定によるマークシート。もう1枚は、よかった点と改善すべき点を記述式で書いてもらうもの。
マークシートは大学の担当箇所が集めて、全学の平均とともに成績を知らせてくれる。記述式の方は、担当教員自身がよく読んで、授業改善の糧にせよ、というものだ。「1枚1枚読みますので、たくさん書いてください」と言って、たくさん書いてもらうようにする。そうでないと、本当にそっけないことが多いので。
そのかいあって、たくさん意見をもらう。ひとつひとつが貴重なデータである。しかし、互いに一致しない意見も多くて、それが多様性なのだなということを感じざるを得ない。
たとえば、スライドが速くてノートが取れないという苦情が出た次の回から、レジュメを印刷して配布したのだが、それに対する意見はこんなふうに対立する。
- 1. ノートを取ることに注意を奪われないので、話を聴くことに集中できた
- 2. ノートを取る方が内容が頭にはいると思うので、レジュメは不要だ
- 3. ノートを取らなくていいんだと思う人が増え、その人たちの私語がうるさかった
もちろん1の意見が主流なのだが、2や3の意見も一定数いるということが重要だ。
魔法の解決策は、ない。