学生生活調査の報告書が公開された。調査の概要は以下の通り。
- 調査期間 2006年5月22日〜6月11日
- 対象 学部学生・大学院生から無作為抽出した10,000人
- 方法 Waseda-netポータルからWeb上で調査・回答
- 有効回答数 3,034人
質問は多岐にわたっているが、興味のあるものをピックアップする。
大学の授業に興味がありますか?
ある(55.1%)とややある(34.8%)を加えると、89.9%が大学の授業に興味をもっている。
短時間でも教員と話をしていますか?
している(19.0%)とたまにしている(27.2%)を加えても、36.2%の学生しか、教員と話をしていない。
あなたのこれまでの授業の平均出席率はどれくらいですか?
90〜100%(59.1%)と80〜90%(17.0%)を加えると、76.1%が80%以上の出席率を持っている。
今あなたが取っている授業の中で満足するものはどれくらいありますか?
80〜100%(10.5%)と60〜80%(22.4%)を加えても、32.9%の学生しか60%以上の満足する授業を持っていない。
以上をまとめると、多くの学生が大学の授業に興味をもち、出席率も高いが、満足する授業は多くない。また、教員と話をすることも少ない。
現在のあなたに特に不足していると思われるものは何ですか?(複数回答)
学部1,2年生では、高い順に
- 外国語能力 47.3%
- レポート・論文作成能力 44.0%
- プレゼンテーション能力 40.7%
- 学科・専攻の専門知識 39.4%
となっており、レポートやプレゼンの教育ニーズがある。
一方で、
- コンピュータ操作能力 22.7%
- コミュニケーション能力 18.2%
はそれほど高くない。「高校・情報」世代が入ってきているということかな。
レポート・論文作成能力については、3,4年生・院生では、19.1%に半減しているので、自信がついているということか。プレゼンテーション能力については、35.8%と、あまり減っていない。
あなたが大学に入ってから、これまでの間、大学生活を通じて身につけたり、獲得したもので、特に良かったと思うものは何ですか?(3,4年生、院生)
高い順に、
- 学科・専攻の専門知識 30.1%
- レポート・論文作成能力 16.3%
- コミュニケーション能力 13.6%
- 論理的思考能力 13.3%
- コンピュータ操作能力 10.3%
- プレゼンテーション能力 10.0%
専門知識を除けば、レポート・論文作成能力が獲得されたということになる。コミュニケーション能力については、特に不足は感じていないにもかかわらず、獲得されたと感じているようだ。