KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

まとめ視聴/満点に励まされる

 NHK BSで毎日2話ずつまとめて放映している「大地の子」を見ている。テレビ、とりわけドラマをあまり見ない私だが、これは思わず引き込まれてしまう。これがもし週一回の放送であれば、すぐに見逃してしまうだろう。毎日やっているというのがいいのだ。まとめ放映は、再放送だからできることなのだろうが、こういうのは歓迎。

 まとめ視聴というのにあこがれがある。

 「スターウォーズ」のすべてのエピソードを一昼夜かけて観る、とか。まだ全部のエピソードが出揃っていないけれども、とりあえず出来ているのを全部まとめて観るのだ。

 あとは、たとえばバルトーク弦楽四重奏曲1番から6番までを徹夜で聴く、とか。そういう時間の使い方は、今となっては、とてつもなくぜいたくのような気がしている。だから、あなたが今それができるのなら、やっておいた方がいい。きっと、そう。

 高岡法科大学での心理学の最終試験。160人程度が受けた。解答時間は1時間だったが、終了10分前に教室に飛び込んできた学生に「何とか受けさせてほしい」と頼み込まれるが、規定により受験は不可能。さらに、終了直後に「時間を間違えてましたぁ〜」という学生がやってきて、土下座でもしようかという勢いでお願いされるが、どうにもできない。聞けば2年生だというので、「申し訳ないけれど、もう一度受けて下さいね」と穏やかに語って、納得してもらう。

 試験が終わったらすぐに採点を始める。試験は全4問、すべて記述式なので採点に時間がかかる。僕の試験は、「すべて持ち込み可」方式だが、それは、「暗記は無用、内容の深い理解が大切」というポリシーによるものだ。このポリシーは、僕自身が暗記が苦手だったことによるのが大きいようだ。「持ち込み可」方式により、単純な暗記問題や選択肢問題は出せずに、応用的な記述式問題をだすことになる。

 1問5点の計20点満点でつけていく。あまり点数が上がらない。平均値は10点そこそこか。半分を越えたくらいのところ。全問白紙で出した人も一人いた。記述式なんだから、なんでもいいから文字を埋めてみればいいのに、などと思う(ピントが外れていたらすぐに0点にするくせにね)。

 全員分の採点を終える。全体の平均点は高くないが、それでも20点の「満点」を取った人が2人出た。ほっとする。うれしい。けっしてやさしくない問題に対して、満点を取ってくれる学生がちゃんといるという事実にものすごく慰められる。もう少しがんばってみようかな、という気持ちになる。