1998-01-01から1年間の記事一覧
とにかく学校では、教師の目標を中心に、同年齢者の集団が形成されるのである。それに対して望ましい教育制度の下では、一人一人の活動が特殊化され、その活動のためにそれぞれが仲間を捜すというようなものになろう。 イヴァン・イリッチ「脱学校の社会」東…
事例その1 妻がぴかちゅー万歩計に夢中になっている。あるとき腰から外してテレビの上に置いてあったぴかちゅーを、落っことしてしまった。そして画面を見てみると、今まで布団の中で寝ていたぴかちゅーがむくっと起きた。その発見に喜ぶ、妻。まるで世紀の…
「Webページなどで発信をすると自分の欲しい情報が集まってくる」というのは、社会心理学の中の「コンピュータ媒介コミュニケーション」(Computer-mediated communication = CMC)の領域での重要な知見だ(*)。この報酬があるために、発信のための労力や費用が…
大学の教養科目として「言語表現」と「情報処理」を担当している。前期にすでに終わった情報処理では、受講生40人超のところ、9人しか合格しなかった。それで、そんなに大勢の受講生を落とすのは何か問題があるのではないかと、私の知らないところで話題にな…
妻がぴかちゅーの万歩計を手に入れて喜んでいる。あ〜、ぴかちゅーがシャワー浴びてるだの、お砂遊びしている、かわい〜だの、いちいち騒ぐ。そのたびに私は、液晶をのぞき込んで、あ、ほんとだ、すごいね(←何が?)とあいづちを打ってあげなくてはならない…
エッセイを書きたいあなたに (文春文庫)作者: 木村治美出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1996/04メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る だいたい金曜の夜は仕事時間の最後の一時間(6時から7時くらい)を利用して、仕事場の整理…
富山大学に来て、もう7回ほど卒業生を出しているんですが、今度初めて卒業生の結婚式に呼ばれます。浦崎さんは私のゼミで卒業したあと就職して何年か働いて、なぜか会社を辞めて修士課程にやってきました。来年の三月に修士を修了します。その後の就職も決…
今、日記について書かれた本を読んでいる。インターネット書店のamazon.comから、「diary, journal」といったキーワードで探した次の本だ。 C. Baldwin/ One to One: Self-Understanding Through Journal Writing J. R. Neubauer/ Dear Diary: The Art and C…
98/09/25付の休日日記で、ポーランドの文通相手のことを書いた。Grazynaというポーランドの女性で、1994年にイギリス人と結婚して、ロンドンの100キロ北のところに住んでいる。彼氏はブリティッシュ・テレコム(BT)のエンジニアだそうだ。2人が12日間の初め…
この前の金沢でのエスペラント大会のときに「大学におけるエスペラントの授業」について講演したのがきっかけで、吹田市民文化祭で何か話してくれということを依頼された。吹田エスペラント会はもう何年もこの文化祭で講演会を持っているとのことだ。 「イン…
この日記をアップする頃には、ネットワークが生き返っていて欲しいのだがはたしてどうだろう。日曜から、大学のネットワークが死んでいて、学内からアクセスした場合は、その外が見えず、外からアクセスすれば、富山大学は見えない(皆さんの場合はこのケー…
先日の読売新聞の記事にこういうものがあった(記憶に頼っているので不正確な部分あり)。経済学部の大学生に対して、高校までの数学の問題を解かせたら、惨憺たる結果だったそうだ。その問題は、大中小カッコのついた計算問題、分母の違うの分数の足し算、…
大阪のアドラーギルドの野田俊作さんから本を2冊送ってもらったので一気に読みました。「アドラー心理学を生きる」(広島エンカレッジの会)と「ボクたちのアドラー心理学入門---野田俊作講演集4」(広島つれづれギルド)の2冊です。 これを読んで、ふう…
映画館では人知れず涙を流すのが私の趣味です(←どういう趣味?)。ほれ、涙腺って使わないでいると退化しちゃうでしょ。ですが、この映画、涙を出す余裕もありませんでした。欲を言えば、その泣きたいところにもっと時間を与えて欲しかったという感じはしま…
テニスの相方が風邪でできないので、仕方なく呉羽山に登っている。呉羽山というのは大学のすぐそばにある丘だ。丘に登って、頂上から街を眺めおろしながら昼食を取るという具合だ。往復で約1時間。 正直言って、あまり外には出掛けたくない。やりたいことは…
学校に金八先生はいらない作者: 諏訪哲二出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 1998/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る 今年の6月にNHKスペシャルで「学級崩壊」というドキュメンタリーが流され、小学校と中学校のケースをそれぞれ1回ずつ取り…
ナナコさんの「にっきもど記」が終わってしまった。愛読者の一人だったのでとても残念だが、それをくだくだと書くつもりはない。そんなことではなく、最後の日記がとても素敵なのだ。さらりとしていて、優しくて、そしてポリシーがある。 最後の日に書くWeb…
きのうのNHK番組「クローズアップ現代」は本が売れないということを取り上げていた。一日に出版される新刊本は平均250冊(!)なんだそうだが、去年から二年連続で売上高は減少しそうだという。本の時代も頭打ちになってきているということか。市場が成熟し…
fukufukuさんがおもしろいアンケート結果を公表している。Web日記を書くのにどれくらいの時間がかかるかというものだ。30分以内と60分以内の選択肢に度数が集まっている。私は確か60分内というところに回答したはずだ。 パソコンに向かって入力しているのは…
きのうは、科研費の申請書の一部などというものを日記に載せてしまった。別に書くことがなかったらからというわけではなく、ふだん書いている事務的な文章を、こういう場に載せてみたときにどれほどの違和感が生ずるかということを確かめてみたかった。もし…
小学校から高校の教育現場では「学級崩壊」が問題になっている。クラスとしての一体感がなく、あるものは騒ぎ、あるものは出歩き、授業が成立しない。大学の授業もまた、私語と死語(無反応)の世界が支配する。こうした現象にはさまざまな原因が考えられる…
親類でバッティングセンターを開業した人がいるので、法事のついでに寄ってみた。こんな不景気に莫大な借金をしてそんなもん建てて大丈夫かいな。わざわざ金を払ってバットを振りに来る人なんかいるのかいな。と半分心配していたんだが、人はそこそこはいっ…
父の七回忌のために東京の実家に来ている。もうそんなにたつのかという感じだ。 私がJICA(国際協力事業団)の一年間の仕事でタイ王国のへんぴな田舎に住んでいるときに、父は危篤になった。もうガンということはわかっていたのでびっくりすることはなかった…
平日日記の方で大学院のことを書いたら、予想外に反響があった。企業と大学の人材流通や社会人入学については考えるに値するトピックであると思うし、実際そう考えている読者が多かったのだろう。ここでは、オカダさんの出されたトピック「職としての研究と…
先週も書いたが、去年のアメリカ滞在の日記を少しずつWebページに移している。元々はテキストエディタで書いてメールで知人に送っていたものだ。Webページに移しながら自然にその内容を読んでしまうわけだが、そのときに感じたこと、考えたこと、驚いたこと…
大学院を開設して、5年目になる。今、日本全国の大学では大学院の開設ラッシュが続いている。学生の数が頭打ちになり、大学進学率は高くなりつつある。大学が生き残るためには、四年間の学部だけでなく、そのあとの2年間の修士課程、それに続く博士課程を…
個人が自分のWebページを開く理由は何だろうか? 「情報発信」といった言葉がその回答として持ち出されるけれども、ハズしていると思う。だいたい情報発信とは何だ? これほど空疎な言葉もないだろう。学校や教育界で実体のないままに流通しているジャーゴン…
大学教員にとっては、今は研究補助金の申請書を書く時期である。正確には文部省の科学研究費補助金、略して科研費(かけんひ)という。種目によっていろいろな規模があるが、百万程度の課題から一千万以上の課題まである。大体の採択率は10%から20%代である…
他の人のWeb日記を読んでいると、思いがけなく「日記を一時中断します」とか「少し充電します」という休止宣言に出くわすことがある。あるいはまた、にゃにゃこさんのように1000アクセスに達したらやめるとあらかじめ宣言している日記もある。 私自身は、書…
初めてアメリカに行ったのが1997年の3月で、あれからもう1年半がたった。約一ヶ月半の滞在で、アトランタからはいって、フロリダ、シカゴ、ニューヨークなどを回った。そのときに書きためた日記がある。これを毎日電子メールで友人知人に送っていた。なんだ…